教育長ブログ

熊本市教育長(H29.4~) facebookの投稿から主なものを転載しています。 https://www.facebook.com/hiromichi.endo

教育

教育長だより ー 教育改革をやめたいですか?

※月刊「日本教育」に寄稿した記事を、許可を得てブログに転載させて頂きます。 最近の教育改革の動きはあまりにも速すぎる、とお思いの方も多いのではないか。この2・3年間だけでも、新学習指導要領の実施に始まり、働き方改革、GIGAスクール、教員免許更…

教育長だより ー 「よいこと」の副作用としての教員不足

※月刊「日本教育」に寄稿した記事を、許可を得てブログに転載させて頂きます。 教員不足が大きな注目を集めている。文部科学省も、全国の実態調査を行ったのに続いて、末松大臣と教育長とのオンライン会議を開催したり、各教育委員会の取組を促す事務連絡を…

熊本市教育委員会と未来の先生フォーラムは連携協定を結びました。

2018年9月、私は聖心女子大学で行われた「未来の先生展」に参加しました。まだ教育長になって一年あまり。周りを見ても知っている人はおらず、もちろん私を知っている人もいません。一参加者として、この大規模なイベントの中に身を置いて、プログラムの多様…

こども基本法―学校も理念の実現を

※日本教育新聞に寄稿した記事を、許可を頂いて転載します。 去る6月15日、こども基本法が成立した。児童の権利条約の批准から28年を経て、ようやく対応する国内法が整備されたことの意義は大きい。 この法律の基本理念には、児童の権利条約の四つの一般…

Withコロナの学校活動へ: 感染対策と子どもの成長 両立させる方策を

※日本教育新聞に寄稿した記事を、許可を頂いて転載します。 学校でのコロナ対策が始まってから2年以上がたった。この間、教職員は日々の感染防止対策に奔走し、子どもたちも、授業、給食、学校行事、部活動など、学校生活の全面でさまざまな制約を課されてき…

教育長だよりー「出席」と「授業参加」をどう評価するか

本年度、日本教育会が発行する雑誌「日本教育」に「教育長だより」という連載をさせて頂くことになりました。許可を得てブログに転載させて頂きます。 ・・・ 今号から一年間、地方から見た教育の現状と課題についてお話する「教育長だより」を執筆させて頂…

熊本市の教員採用試験実施要項を公開しました。

熊本市の教員採用試験実施要項を公開しました。申込受付期間は、5/16〜26です。 今年度は、熊本市としては過去最大の採用数となります。また、熊本に加えて大阪でも一次試験を行います。さらに、特別選考や一次試験免除などを拡大しています。詳細はこちらの…

Inspire Highと連携協定を締結しました。

本日、Inspire High様と連携協定を締結させて頂きました。登校が難しい児童生徒向けのオンライン学習支援(フレンドリーオンライン)の中で、inspire Highのプログラムを活用します。 Inspire Highのプログラムは、子供たちが日頃出会うことがない様々な人の…

拙著『みんなの「今」を幸せにする学校」が発売になります。

拙著『みんなの「今」を幸せにする学校』が3月31日発売となります。 今日、見本本が届きました。実物ができてみると嬉しいものですね。編集者さんの感想は「密」だそうです(笑)。内容がたくさん詰まっているという意味だと思いますので、よかったです。…

Kumamoto Education Week 2021-2022にご参加くださった皆様、ありがとうございました。

Kumamoto Education Week 2021-2022 は本日終了しました。 9日間にわたるイベントは、出演者、視聴者、支援者など、数えきれないほどの参加者のエージェンシー(形成力)によって、質量ともに想像をはるかに超えたものになりました。コロナ禍だからこそ、前…

新型コロナウィルス感染症リスクレベル引き上げに伴う市立学校における対応について

県リスクレベルの引き上げに伴う熊本市立学校の対応について、学校・保護者への通知と報道発表をしました。2/13までは以下の対応となります。・部活動は原則中止します。・学級閉鎖・休校の判断基準を明確化しました。 (学校での検査は行わず、必要な閉鎖を…

まん延防止等重点措置の適用に伴う熊本市立学校の対応について

2/13まで、熊本県にまん延防止等重点措置が適用されます。熊本市立小中学校は、感染防止対策を実施した上で通常授業を行います。陽性者が発生した学校は、必要に応じて、学級閉鎖、学年閉鎖、休校となります。市立高校は、県立高校に準じて分散登校等を行い…

KAB(熊本朝日放送)様との連携協定を締結しました。

12月20日、KAB(熊本朝日放送)様と熊本市教育委員会の連携協定を締結しました。当日はKABの高田徹取締役と調印式を行いました。 Kumamoto Education Weekなど各種企画の立案・実施に向けて協力する内容です。教育委員会とテレビ局のコラボで何ができるのか、…

Kumamoto Education Week 2021-2022、開催します!

Kumamoto Education Week 2021-2022、開催します!熊本市教育委員会がお送りする、渾身のオンラインイベントです。みんなで教育について考え、語る9日間。今年のテーマは「みんなの夢が未来を創る」です。 今回、本当にすごいと思うのは、各課・各担当がどん…

教育長の再任同意を頂きました。

本日の市議会本会議で、教育長の再任同意を頂きました。熊本市の学校改革は、教育委員会がグイグイ引っ張る段階を終え、学校が自律自走する新しい段階に入ってきている実感があります。それに合わせて、教育長や教育委員会の役割も変わってくるものと考えて…

学校の役割を問い直す 子どもの「現在の幸せ」を保障する場に

※日本教育新聞に寄稿した記事を、許可を頂いて転載します。 学校の役割を問い直す 子どもの「現在の幸せ」を保障する場に 学校の機能のうち、オンラインでは決して提供できないものがある。学習や友達との交流は、オンラインで多少なりとも可能であるが、「…

校則と民主主義

※日本教育新聞に寄稿した記事を、許可を頂いて転載します。 校則見直しで学校管理規則改正 子どもも参画、学校を民主主義実践の場へ ■校則の何が問題か 最近「ブラック校則」についての報道をよく見掛ける。確かに理不尽な校則は問題だが、そのような校則を…

「銀河鉄道の夜-KAGAYA 星の世界展」が始まりました!

今日は熊本博物館「銀河鉄道の夜-KAGAYA 星の世界展」オープニング。去年コロナで延期になり、待ちに待った日です。 写真やイラストなどの展示とプラネタリウムの同時開催。銀河鉄道に乗った気分になれる「ジョバンニの座席」もあります。私が座ると出張中の…

Kumamoto Eduaction はじめます!

熊本市教育センターを中心に、熊本市教育委員会のキャッチフレーズ "Kumamoto Eduaction" ができました。 ご覧の通り、Educationの"c"と"a"を入れ替えて、教育のaction。教育センター所長の力作です。 このキャッチフレーズの下に、なんかいろいろやる、との…

体罰・暴言等に関するアンケート結果を公表しました。

熊本市では「体罰等審議会」を設置し、体罰・暴言等に関する相談票の提出があった場合は、全ての事例を調査し外部有識者による審議会で審査する体制をとっています。 しかし、それでも把握できていない体罰・暴言があるのではないか、という審議会での意見を…

辻正矩『小さな学校の時代がやってくる』(築地書館)を読みました。

長野県池田町の竹内延彦教育長からのご紹介で読ませて頂きました。自らオルタナティブスクールを創設・運営されている著者が「小さな学校」を制度化する構想を描いています。小さな学校とは、生徒数200人以下でオルタナティブ教育をする学校を意味します。 …

北欧教育研究会編著『北欧の教育最前線―市民社会をつくる子育てと学び』(明石書店)を読みました。

編著者の一人である信州大学准教授の林寛平先生からご恵贈頂きました。現地でしかわからないリアルな北欧各国の教育事情が描かれており、中でもスウェーデンに重きが置かれています。 スウェーデンに関する記述では、例えば、民主主義や政治参加に関する学校…

連休期間中の部活動について

連休期間中の部活動は、感染防止対策が徹底されている公式戦以外、他校と交流する合同練習や練習試合、合宿及び大会は禁止となります。詳細はこちらのページをご覧ください。 www.city.kumamoto.jp

図書館のステイホーム対策

熊本市立図書館では、閲覧室や学習室の利用を停止し、一度に借りられる冊数を10冊から15冊に増やします。 感染防止のため、滞在時間や利用回数を減らせるようにという趣旨です。開館時間、貸出期間の変更はありません。 連休中はたっぷり本を借りてステイホ…

教育新聞編「FUTURE EDUCATION! ―学校をイノベーションする14の教育論」を読みました。

14人のイノベーターにインタビューした記事をまとめた書籍です。その中で私が一番印象に残ったのは、野依良治先生です。特に「科学者として成功した人は、しばしば変人奇人で、非社交的です。良い子ではない。」という部分は説得力がありました。そういう人…

校則に関する規則改正を行いました。

昨日の教育委員会会議で、校則制定についての学校管理規則の改正を行いました。 ・校則は必要かつ合理的な範囲内であること ・校則の制定・改廃に教職員、児童生徒、保護者が参画すること ・校則を公表すること の3点を定めています。 学校管理規則は、学校…

中原淳監修『学校が「とまった」日』を読みました。

臨時休校中の生活や学びの状況について、高校生や保護者への調査に基づいて分析した本です。 まず驚くのは、調査の時期です。昨年5月、つまり、まだ休校中に調査を行っています。私達も日々、正解がない状況の中で、できることをやろうと奮戦していたわけで…

「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について

中央教育審議会に「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」諮問されました。 教員免許等について議論が行われるとのことで期待していますが、この諮問文を読んだ率直な感想は、教師に高い資質能力を求めすぎているという…

熊本市立高校・専門学校改革の素案を発表しました。

2/25の定例教育委員会会議で、熊本市立高校・専門学校改革の素案を発表しました。 ①普通科から探究科への転換 ②必由館高校に附属中学校を設置 ③千原台高校に通信制課程を設置 ④ビジネス専門学校は起業家育成を重視 ⑤高校は30人、附属中は25人の少人数学級 な…

国立教育政策研究所の教育改革国際シンポジウム

2月16日に開催された国立教育政策研究所の教育改革国際シンポジウムで、熊本市から教育センター副所長の本田が発表させて頂きました。 「ICTを活用した公正で質の高い教育の実現」というテーマのシンポジウムで、熊本市は「『できるところからやる』ことが、…