教育長ブログ

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熊本市部活動改革検討委員会の中間報告を頂きました。

11月29日に、熊本市部活動改革検討委員会の中間報告を頂きました。その要点は以下のとおりです。

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教職員・地域人材で指導を希望する者が指導することを前提に、学校部活動は継続させる。

【基本方針】
 Ⅰ こどもたちのスポーツ・文化芸術活動の充実を図る
 Ⅱ 学校部活動の教育的意義や役割を保持する
 Ⅲ 指導者の確保を含む運営体制の充実を図る
 Ⅳ 持続可能な運営費用を確保し、全ての指導者に適正な対価を支払う

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スポーツ庁文化庁ガイドラインにいう「地域連携・地域移行」のうち「地域連携」に当たる方法です。

今後は、児童生徒、教職員、保護者の意見も聞きながら、具体策を検討します。

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さて、ここからは私見ですが…

上記の基本方針のポイントは、

① 学校の部活動を継続する

② 教職員や地域人材のうち、希望者が指導する

③ 全ての指導者に適正な対価を払う

これらのうち、②に関しては、地域クラブに移行しても同じです。

一方で、①と③に関しては、地域クラブと比べて、学校部活動には以下のような利点があると考えています。

・学校部活動の方が、学校の教育活動の一環なので、公費投入のハードルが低い(保護者負担が軽減できる可能性がより高い)

・学校部活動は、事故等の際に国家賠償法が適用される(地域クラブでは、指導者個人やクラブが賠償責任を負うのに対し、学校部活動では、指導者個人ではなく市が賠償責任を負う)

・学校部活動の方が、活動時間・内容のチェックや、問題ある指導者の排除がしやすい(もちろん地域クラブでも可能だが、行政が直接指導できない)

 

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