教育長ブログ

熊本市教育長(H29.4~) facebookの投稿から主なものを転載しています。 https://www.facebook.com/hiromichi.endo

本の感想

藤原辰史著『給食の歴史』を読みました。

藤原辰史著『給食の歴史』を読みました。 明治期からの学校給食の歴史を丁寧にまとめた一冊。戦後の給食の話は多少聞くことはあっても、戦前の給食の話は知らなかったので勉強になりました。 中でも、熊本女子師範学校附属小学校の給食が「日本給食史の最上…

ハンス・ロスリングほか著『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(上杉周作、関美和訳)を読みました。

ハンス・ロスリングほか著『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(上杉周作、関美和訳)を読みました。 世界は私達が思っているより良くなっている、ということを明確なデータで示している本。 どうやら私達が持っている「途上国」のイメージは、30年前から…

ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』(柴田裕之訳)を読みました。

世界的ベストセラーとのことで、遅ればせながら読んでみました。上下巻で長いですが、文章が読みやすく面白いので、あまり苦労せずに読めました。 日本で真面目に学校教育を受けた人にとっては、ものすごく目新しいことが書いてあるわけではありません。が、…

パウロ・コエーリョ著『アルケミスト』を読みました。

最近読んだ本(どれか忘れましたが...)で引用されていたので、気になって読んでみました。世界で1億部以上売れている超ベストセラーで、『星の王子さま』と並び称される名作といわれています。 少年が旅をする話です。夢で見た宝物を探して砂漠を旅します…

フレデリック・ラルー著『ティール組織』を読みました。

フレデリック・ラルー著『ティール組織』を読みました。 組織の意思決定というと、まず思い浮かぶのはトップダウンかボトムアップかという話です。しかし、それはどちらもピラミッド型組織の中での意思決定の方法で、情報の流れる向きが違うだけ。トップとボ…

福島創太著『ゆとり世代はなぜ転職を繰り返すのか?』を読みました。

福島 創太さんに、ご著書『ゆとり世代はなぜ転職を繰り返すのか?』をご恵贈いただきました。 「やりたいこと」を突き詰め、仕事を通じて自己実現する「自律的キャリア」を目指すべきという考え方は、もともと社会が若者に求めたものでした。しかし、その考…

工藤勇一著『学校の「当たり前」をやめた。』を読みました。

工藤勇一著『学校の「当たり前」をやめた。』を読みました。 事前情報が多すぎて、読む前から読んだ気になっていた一冊ですが(笑)、期待通りの内容です。この本を読んで「当たり前を見直してみよう」と行動に移す学校がどんどん出てくれば嬉しいですね。も…

日向野幹也著『高校生からのリーダーシップ入門』を読みました。

熊本市立必由館高校でリーダーシップの授業をして頂いた日向野幹也先生に、ご著書『高校生からのリーダーシップ入門』をご恵贈頂きました。 権限によらないリーダーシップ(リーダーシップとオーソリティ)や、ダンスフロアとバルコニーといった、私もケネデ…

中村高康著『暴走する能力主義』を読みました。

中村高康著『暴走する能力主義』を読みました。 タイトルから想像する「能力主義が行き過ぎて困っちゃう」という内容ではなく、「能力主義が代案もないまま批判されすぎて困っちゃう」という本。 「これからの時代は○○力が必要」といった能力観が次から次に…

日野田直彦著『なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか⁉︎』を読みました。

日野田直彦著『なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか⁉︎』を読みました。 いわゆる普通の公立高校を、海外の大学にもどんどん進学する活気ある高校に変えた、民間人校長の話。日野田さんのビジョンと行動力に加えて、…

泉薫子『お母さん精神科医の育児クリニック』を読みました。

熊本市教育委員会の 泉薫子 教育委員(精神科医)の著書『お母さん精神科医の育児クリニック』を読みました。 いじめ、不登校、発達、性自認など、様々な問題に、建前ではなく本音で、時には厳しさも含めて回答しています。「最終的には子ども自身で乗り越え…

佐藤昌宏『EdTechが変える教育の未来』を読みました。

佐藤昌宏『EdTechが変える教育の未来』を読みました。 一読すると、教育の未来像というより、宣伝か?と思うほど、EdTech関連の企業やサービスの羅列が続きます。つまり、カタログです。国内外のEdTechサービスを列挙した「EdTechカタログ2018年版」だと思え…

内田良/苫野一徳『みらいの教育―学校現場をブラックからワクワクへ変える』を読みました。

お内田良/苫野一徳『みらいの教育―学校現場をブラックからワクワクへ変える』を読みました。 お二人の考えが、対談・論文・資料という形式で、読みやすく、わかりやすくまとまっています。「緊急出版」ということで、ものすごく濃密という感じはしませんで…