教育長ブログ

文科省→起業→熊本市教育長

1997年のオンライン学校

昨日の産経新聞に載っていた「教育のデジタル化」の記事を見て、驚愕してしまった。学校に通えない子供たちの支援として「フロリダ州は1997年に義務教育をオンライン上で受けられる『バーチャル学校』を開始した」とある。まさに今、熊本市が立ち上げようと準備しているものだ。20年以上の差…。私達がいかに遅れているかを痛感した。大人と子供の差、というか、熊本市のはまだできていないので、大人と胎児の差だ。

1997年といえば、ちょうど私が旧文部省に入った年。職場の机にパソコンはあったが、日常のやり取りはまだ紙だった。一太郎のファイル名は全角4文字まで、保存先はフロッピーディスク、家では当然のようにダイヤルアップ接続。アメリカでも、AOLでユー・ガット・メールなどとやっていた頃のはず。そんな時代から、オンラインの学校を作っていたとは。

一般家庭での動画配信やビデオ会議など考えられない時代に、一体どうやってオンラインで教育をしたのだろう。少し調べてみると、設立当初は高校だったようなので(フロリダ州は高校まで義務教育)、通信制のレポートやテストをメールでやるような感じだろうか。いずれにせよ、全く新しい挑戦だったはず。環境が整うまで待つのではなく、使えるものは何でも使って子供たちを支援しよう、という精神は大いに見習いたいと思う。

https://www.sankei.com/world/news/201126/wor2011260035-n1.html