政策作ってる人のブログ

政策をつくる仕事をしながら、考えたことを書いてみます。

「自分の頭で考える」ことはどこまで必要なのか

自分の頭で考えることが大事だ。

今やどの学校でもそう教えているだろう。教育の世界では、「自分の頭で考えること」は絶対的な善であるかのような扱いだ。

 

しかし大人になってみると、自分の頭で考えた結果、間違えることもあるし、人に迷惑をかけることもある。それでも、自分の頭で考えて失敗した方がよいのか。それとも、人の言う通りにして迷惑をかけない方がよいのか。状況によるだろうけど、その判断はとても難しい。

 

宗教だって、皆が自分の頭で一から考えていたら、全ての人が教祖になってしまう。誰かが言ったことを信じるのが宗教の基本だ。ただ、何も考えなくていいわけではなく、とにかく信じる部分と、自分の頭で考える部分があるのだろう、きっと。宗教家ではないから断言はできないけれど。

 

また穿った見方をすれば、世の中は、悪人の方が自分の頭で考えている人が多い。悪事を働くには、常に挑戦と革新が必要だ。同じことをしていてはすぐ捕まってしまう。世界は、自分の頭で考えている少数の悪人と、考えていない多数の善人でできているのかもしれない。

 

さらに言えば、どの学校も、生徒や保護者が「なぜ学校に行く必要があるのか」、「この先生の授業は受ける価値があるのか」を一から考え始めたら、大変な事態になることは間違いない(なりつつある気もするけれど)。

 

そう考えていくと、自分で考えるべきことと、そうでないことを区別するのは難しい。けれど社会を成り立たせるためには大事だ。ただ「自分で考えろ」というのではなく、どういう時に自分の頭で考え、どういう時は考えなくていいのか、という区別を教える(それこそ自分で考えさせる)ことも重要なのではないか。

 

 お正月に、食ったり寝たりしながら、何でこの時期が正月なんだろう、とふと考えたけれど、毎年そこから疑っていたら一年が始まらない。地球の軌道に区切りがあるわけではないけれど、とにかくここで区切ることになっている。そこは前提として楽しむ方がよい。自分で考えるべきなのは、何を食べて、何を飲むかだ。

 

そんなことを考えたお正月だった。