ハンス・ロスリングほか著『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(上杉周作、関美和訳)を読みました。
世界は私達が思っているより良くなっている、ということを明確なデータで示している本。
どうやら私達が持っている「途上国」のイメージは、30年前から変わっていないようです。私も正直、「アフリカ」といえば、黒柳徹子と日本船舶振興会のイメージが抜けません(40代以上しかわかんないか...)。
しかし、その30年間に世界は格段に進歩しました。今や世界の多くの人は中所得国に住んでいます。
ではなぜ、そのような認識のギャップが生まれるのか、ということを、本書は様々な人間の本能から分析しています。
その中でも、私が最も印象に残ったのは、
焦り本能:「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
ありますね。政治でも、行政でも、教育でも、そういう言説を至る所で聞きます。それは「焦り本能」ではないのか?と冷静に考えてみることが必要だと気付かされた一冊でした。