教育長の再任同意を頂きました。

本日の市議会本会議で、教育長の再任同意を頂きました。熊本市の学校改革は、教育委員会がグイグイ引っ張る段階を終え、学校が自律自走する新しい段階に入ってきている実感があります。それに合わせて、教育長や教育委員会の役割も変わってくるものと考えています。

再任にあたり、以下のような所信表明をさせて頂きました（これは事前の原稿なので、実際の発言は一言一句そのままではないと思いますが、概ねこのような感じです）。引き続きよろしくお願い致します。

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平成 29 年４月に教育長の職を拝命して以来、約 4 年半にわたり、多くの方々の支えを頂きながら、熊本市の子供たちのため微力を尽くしてまいりました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、熊本市だけでなく全国の学校が、大変困難な学校運営を強いられています。そうした中でも、熊本市の学校は着実に進歩を遂げてまいりました。日々の授業をはじめ学校生活のあらゆる場面で、子供たちが主体的に考え活動する姿が多く見られるようになっています。休校や分散登校、あるいは不登校などの状況でも、先生と子供たちがオンラインでつながれる環境もできました。大学、企業、民間団体など、幅広い関係者との連携も進んでいます。それぞれの現場で、全国のモデルとなるような実践が多く生まれています。

これまでは、教育委員会が、こうした改革を強力に主導して進めてきた面がありました。しかし現在は、各学校が自らの力で自律的に新しい学校づくりを進めていくという、次の段階に入りつつあります。これからの教育委員会には、現場の課題解決を支援するとともに、学校関係者が自信を持って前に進んでいけるよう、社会全体で支えていく環境をつくることが求められます。私自身、そのために積極的に学校に行き、丁寧に現場の声を聞き、緊密に意見交換をしながら、これまで以上に開かれた教育行政、信頼される教育行政の確立に取り組んでまいります。

「豊かな人生とよりよい社会を創造するために、自ら考え主体的に行動できる人を育む」という、本市教育の基本理念の実現に向け、引き続き力を尽くしてまいる所存です。どうぞ、よろしくお願いいたします。