誰一人取り残すことのない「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(中間まとめ骨子案)
文科省から、「誰一人取り残すことのない『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(中間まとめ骨子案)」が公表されました。
去年4月の、あの気合の入った包括的な諮問に対する、中間まとめ骨子案です。つまり、文科省が今やろうとしていることの全体像がここに書いてあるということになります。
全体像なので少し長いですが、今後の学校教育に関する議論は、ここに書いてあることを知った上で(賛成するにせよ、反対するにせよ)進めていくことが必要になる、重要な文書だと思います。
https://www.mext.go.jp/content/20200820-mxt_syoto02-000009404_4-1.pdf
個人的な感想を言えば、各論については熊本市がやっていること/やろうとしていることと整合的な部分も多く、その方向でどんどん進めてほしいな、というものが多いです。
一方で、総論的なことでは、冒頭で、
"社会の在り方そのものが現在とは『非連続』と言えるほど劇的に変わる"(p.1)
と言っていながら、大事なところで、
"「我が国の学校教育の在り方を根本から見直さなければならないのか」という疑問が生まれ得るが、そうではない。"(p.11)
と断言してしまっていて、大丈夫かなと思いました。まあ、言い方の問題なので、個々の施策にはさほど影響はないのかもしれませんが。