教育長ブログ

文科省→起業→熊本市教育長。45歳。悪性リンパ腫サバイバー。

九州ICT教育支援協議会2019に参加しました。

昨日は、熊本大学で開催された九州ICT教育支援協議会2019に参加しました。

私も冒頭に少しだけお話する時間を頂きましたが、それに続いて、熊本市立学校(楠小学校、北部中学校)でのICT教育の現状、熊本大学前田康裕准教授のワークショップ、経産省浅野大介室長の講演、そのお二人に土井敏裕さん、田中康平さんが加わったパネルディスカッション、さらには懇親会と、充実した内容でした。

北海道から沖縄まで、160人超が参加されたとのこと。全国から多くの人が熊本に集まり教育について議論する機会が増えるのは、何よりも嬉しいです。

会の本筋とは違うかもしれませんが、皆さんの話を伺いながら次の2つのことを考えました。普段から、生活や仕事に関連して考えていることですが、それを再確認した気がします。

 

①一番貴重な資源は「時間」だということ

 これから、技術の進歩で様々なことが可能になるでしょう。距離の壁が極限まで少なくなり、どこでも誰とでもコミュニケーションできるようになる可能性が高いと思います。また、本当に予測不能ですが、もしかしたら、労働しなくてもよい、お金の心配をする必要のない、という世界になるかもしれません。しかし、「時間」だけは誰にとっても有限であることは変わらないでしょう。その時間を何にどうやって使うかが、人生で最も大事な問題になりそうです。病気になってからは特にそのように思います。あと何十年生きるのかわかりませんが、限られた時間をどうデザインするかが最重要課題です。

 

②課題解決力も大事だが、課題設定力も大事であること

 パネルディスカッションで、モネの睡蓮の絵を、AIを使って復元したという話が出てきました。「モネの睡蓮の絵を復元する」という課題設定は人間の仕事ですが、設定した課題の解決は、AIが多くを担う場合も増えるかもしれません。私自身の仕事を考えても、「熊本市立学校にタブレットを導入する」といった課題設定がメインです。実際の課題解決は、私の力でできる部分はわずかであり、教育委員会の職員、学校の教職員、企業の方々など、様々な方に多くを負っています。自分が課題だと考えることを、どうやって政策課題(アジェンダ)に載せるか(agenda-setting)という、20年ほど前の大学院の授業を思い出す日々です。もちろん、課題設定力には、課題解決の経験も必要で、どちらも大事なのだと思います。

 

f:id:endohiromichi:20190623221601j:plain