教育長ブログ

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ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』(柴田裕之訳)を読みました。

令和最初の読書は、ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』でした。

人間至上主義からデータ至上主義へ。人間の知識と経験に基づくよりも、データとアルゴリズムに基づく方が、はるかに正確な判断ができるようになった時、人間は何に基づいて行動するのか。アルゴリズムの指示通り行動する方が、安全で快適だとすれば、実際問題、ほとんどの人はそうするのではないか。

仕事もゲームも戦争も、人間はAIにかなわないとなった時、人間は何をして生きるのか。人間が1か月かかる仕事をAIが1秒でできるようになった時、ホモ・サピエンスそのものが「時代遅れ」になるのではないか。そんな時代に、人類は世界を支配し続けられるのか。

と、そんなことを考えさせる本です。著者はぼんやりとした未来像を提示するだけで、断言はしませんし、未来は変えられると言います。令和が終わる頃に、どんな世の中になっているのでしょうか。楽しみなような、怖いような、不思議な気持ちになります。

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