教育長ブログ

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渡辺靖著『リバタリアニズム』を読みました。

平成最後の読書はこちら。渡辺靖著『リバタリアニズム』。

自由市場・最小国家・社会的寛容を重んじるリバタリアン。政府の介入は最小限に、他人の自由への干渉も最小限に、というのが基本的スタンスです。

著者は日本には「存在しないに等しい」と書いていますが、経済政策では自由主義、社会政策でも自由主義、というスタンスは、ないわけではないと思います。アメリカの「建国の父」のようなロールモデルがないので、可視化はされにくいですが。

自由と寛容を掲げる主張が、若者の間に支持を広げているのは、窮屈で不寛容に見える世の中への不満ゆえなのでしょうか。右か左か、保守かリベラルか、という対立軸ではない政治的立場として、知っておいてもいいかもしれません。

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