自由市場・最小国家・社会的寛容を重んじるリバタリアン。政府の介入は最小限に、他人の自由への干渉も最小限に、というのが基本的スタンスです。
著者は日本には「存在しないに等しい」と書いていますが、経済政策では自由主義、社会政策でも自由主義、というスタンスは、ないわけではないと思います。アメリカの「建国の父」のようなロールモデルがないので、可視化はされにくいですが。
自由と寛容を掲げる主張が、若者の間に支持を広げているのは、窮屈で不寛容に見える世の中への不満ゆえなのでしょうか。右か左か、保守かリベラルか、という対立軸ではない政治的立場として、知っておいてもいいかもしれません。