すごく久しぶりに二千円札をもらった。この二千円札は、いろいろなことを考えさせてくれる。特に政策を作る側の人間にとっては。
まず、ニーズを読み違えた政策の失敗であることは否定できない。既に製造されていないし、滅多に見ることはない。作ったけど使われない補助金とか、動員しないと誰も来ないシンポジウムとか、そんな感じだろうか。政策の効果は常に検証しなければという自戒の念も生まれてくる。
大体、もらって「使えるかな」と不安になるのは、紙幣の本質である「信用」という面でいかがなものか。ただ、それで円という通貨自体の信用が揺らぐわけではない。ということは、通貨の信用とは、通貨自体への信用と、個別の紙幣への信用の二種類があるのだろうか。ならば二千円札だけインフレになったりすることもあり得るのか?