秋学期に法政大学で「現代教育思想」という授業をすることになったので、初めてシラバス(授業計画)を作った。現在の教育に関する色々な課題と、その背景にある思想を考えるというテーマだ。
私が旧文部省に入った頃にはまだ「アメリカの大学には、シラバスというものがあって・・・」みたいな説明をしていたり、文部省が一生懸命「シラバスを作っている大学の調査」なんてやっていた。それから考えると、日本の大学でもシラバスが当たり前になって、まさか自分がそれを作ることになるとは、感慨深い。
ただ、半年も先なので、準備しながら「これ面倒だから変えよう」という気になってしまうかも。そうならないように、ここに内容を書いてみたのだけれど、「公開する」というボタンを押す直前になって、やめた(笑)。もしかすると、シラバスの著作権は大学にあるかもしれないので。
なので要約だけ。。取り上げる課題としては、(1)近代学校の成立、(2)ゆとり教育、(3)生涯学習、(4)学力の国際標準化、(5)教育の地方分権、(6)教育委員会改革、(7)学校の民営化、(8)道徳の教科化、(9)コミュニティスクール、(10)幼保一元化、(11)大学改革、(12)各政党の教育思想、(13)教育の将来像、を考えた。これらの課題と背景にある思想について考える、という内容。これだけ書いておけば、サボって勝手に変えることもないだろう。
普段の政治関係の仕事では、自分より年齢が上の人達とお仕事をすることが多い。それもとても刺激的だけれど、若い学生さん相手に授業ができるのも、とても楽しみだ。